調理師免許【ちょうりしめんきょ】

調理師(調理師資格）は、食品の調理技術の合理的な発達を図り、もって国民の食生活の向上に資することを目的とするための日本独自の国家資格であり、名称独占資格（有資格者以外はその名称を名乗れない資格）である。
よって、調理師免許を保有していない者は「調理師」とは言わない。

国家資格としての調理師とは、調理師法に基づいて都道府県知事が行う調理師試験に合格し、都道府県に備え付けの調理師名簿に登録された者である。名称独占資格であり、調理師でないものが調理師と称すると罰金30万円以下の刑に処される。調理師は調理師会の正会員に任意で入会することができる。

調理師試験の試験科目は食文化概論、衛生法規、栄養学、食品学、公衆衛生学、食品衛生学、調理理論の7科目。調理師試験に合格し登録されると調理師免許証が交付される。免許の効力そのものは都道府県の調理師名簿に名前が登録されることで発効する。
調理師試験の合格者以外にも、学校教育法第57条に規定する者で、厚生労働大臣が指定した調理師養成施設を卒業した者には、無試験で調理師免許が与えられる。これは試験の合格によらず、名簿に登録される資格を有するということだが、登録申請は養成施設の修了時に一括して行うことが多い。
厚生労働大臣が指定した調理師学校、調理師専門学校、調理専門学校、料理学校、料理専門学校、調理師免許専門学校、調理師養成校などがそれにあたる）

日本調理アカデミーは、この厚生労働大臣が指定した調理師養成施設として認定されており、卒業する者には無試験にて調理師免許が与えられる。

また、調理師の「上位の資格」として社団法人調理技術技能センターの実施する調理技術技能評価試験（調理に係る技術審査試験及び技能検定試験）合格者に対する専門調理師・調理技能士（厚生労働省認定）がある。

補足として、調理師またはこれ以上の資格（栄養士、管理栄養士等）があれば、都道府県の条例により養成講習を受けることなく「食品衛生責任者」となることができる。
飲食店を営む場合はこの「衛生責任者」の設置が必要。

当校での調理師免許の取得はこちらを参照

一般的に調理師免許の申請先はお住まいの住所の各都道府県知事に行います。例えば、東京都にお住まいの場合は東京都調理師免許の申請を都知事に行い、東京都調理師試験を受験し合格すると、免許状にはその申請先の都知事の名前が記載されてきます。（神奈川であれば神奈川県調理師免許試験を受け、神奈川県調理師免許をもらうことになります）
なお、調理師免許試験日は各都道府県により異なるので注意が必要です。

東京都調理師免許の調理師試験問題の例をあげてみます。（平成25年度の東京都調理師免許試験問題より）
＜一例の試験内容の参考として＞

2. 食物禁忌に関する記述について、正しいものを一つ次の中から選びなさい。

2. 疾病予防の三つの段階における一次予防の具体例として、正しいものを一つ次の中から選びなさい。

2. 冬（12月～2月）が旬である野菜として、誤っているものを一つ次の中から選びなさい。

2. 食品衛生行政に関する記述について、正しいものを一つ次の中から選びなさい。

2. フランス料理のディナーの順番として、正しいものを一つ次の中から選びなさい。

調理師試験問題のほんの一部、一例です。調理師免許を取得するにはこのような知識の試験への合格と実務経験が必要で、これらを深く学びより専門的に学べるのが東京の調理師学校「日本調理アカデミー」であり、全国各地にある東京調理師専門学校や辻調理師専門学校、武蔵野調理師専門学校、千葉調理師専門学校、横浜調理師専門学校、埼玉県調理師専門学校、服部栄養専門学校、関西調理師専門学校などの調理師養成施設なのです。
調理師免許を取得し、調理師への道の早道はこれらの調理師学校、専門学校で学ぶのが一番の早道だと考えられます。